水防訓練
平成28年5月15日(日)、宝満川河川敷にて、水防訓練を実施しました。この訓練は、例年、出水期を前に、水防思想の高揚を図り、水防技術の向上並びに水防体制の強化を図るため、三井消防署の指導のもと、消防団及び市職員が参加しています。
■土のう作成
今回の訓練では、約1,000俵の土のうを作成しました。
訓練終了後は、出水期への備えとして、地域の方々に土のうを配布しました。
■積み土のう工法
堤防上に土のうを積み上げ、越水を防止する工法です。下流から小口積みで土のうを積み上げ、土のうを2段積んだら、その後ろに1段、3段積みこんだら2段、1段と控え土のうを積みます。積む際には、土を十分に踏み固めるとともに、土のうと土のうの間に土を詰めていきます。土のうを積み上げたら、鉄杭を1m間隔で打ち込みます。
■改良積み土のう工法
従来の改良積み土のう工法から更に杭を省略したものです。舗装された堤防上など、杭が打ち込めない場所で有効です。この工法のポイントは、土のう重量のみで水圧に抵抗する構造で、シートで止水性を確保しますが、杭を打ち込む必要がない分、作業が容易です。
■月の輪工法
漏水箇所周辺に、土のうを月の輪状に積み上げ水深を保つことにより、川側との水位差を小さくし、漏水量の増加を抑え、堤防内部の土砂流出による決壊を防止する工法です。漏水口周囲の法先に土のうを半月状に積み上げ、3段以上積み上げた場合は鉄杭を打ち、流し口には樋(塩ビ管)をかけ、透水を導き、その落下点には土のう又はシートを敷き洗掘を防ぎます。
■シート張り工法
ブルーシートに竹や重し土のうを取付けた状態で投入し、川側斜面の深掘れ(洗掘)を直接保護する工法です。ブルーシートに穴を開け、竹をとおし、吊り下ろし用のロープをそれぞれの竹にサル結びにて固定します。ブルーシートが水流であおられないように重し土のうを上流から3個、2個、1個の順で結着します。作成が完了したら、スノコ状に巻き上げ、深掘れ(洗掘)ポイントに移動し投入します。今回の訓練では、各分団1個ずつ作成しました。
■ボート組み立て訓練
平成24年度に小郡市に配備したゴムボートとFRPボートを組み立て、川に浮かべて取り扱いました。
■炊き出し訓練
陸上自衛隊小郡駐屯地と合同で炊き出し訓練を行いました。今回はカレー100人分を作り、来賓の方々にふるまいました。
出水期に向け、水防体制の強化を図るとともに、様々な水防に関する知識を習得することができました。今後も、市民の安全安心のために、防災体制の強化に励んでまいります。