水防訓練

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 平成26年5月25日(日)に、出水期に向けて、水防の重要性の周知や水防思想の高揚を図り、水防技術の向上並びに水防体制の強化を図ることを目的に、三井消防署の指導のもと、市消防団及び市職員の水防訓練を実施しました。

■ 積み土のう工法

 河川が増水し堤防天端から越水または、堤や池のみずがあふれ溢水した時に行う越水防止工法のひとつ。
 土を7割程入れた土のうを約3分の1重ね合わせ、2段3段4弾と小口積みで積みこんでいき、補強のため控え土のうを2段、1段と積んでいく。最後に1m間隔に杭を打ち込み強度を強くする。この積み土のうは一般的な工法のひとつ。

■ 改良積み土のう工法

 積み土のう工法同様、越水防止工法のひとつで、シートを用いる工法。
 シートを所定の大きさに折り、堤防の天端に敷き、このシートの上に土のうを長手で3段積みこんでいき、補強のため控え土のうを2段積む。積んだ土のうの止水性を保つため折っていたシートで覆う。

■ 月の輪工法

 川裏の漏水を堰上げて、滲透水の圧力を弱め洗屈の拡大を防ぐ工法。一般的に堤防内にもぐら等によってできた穴が、河川の増水により水みちとなり、裏のり側 から水が噴出して堤防内の土砂が流出し、漏水が拡大し、決壊の原因となる。川浦の漏水個所の周囲に法面を利用し、三日月状の半円に土のうを堰上げて水圧を弱め堤防の決壊を防ぐもの。

 
 
■ 竹柵工法

 堤防の裏法面の崩れや、山の斜面のがけ崩れなどによる被害を防止する工法のひとつ。法崩れの下部に長さ1.5m程の木杭を約70cm間隔に打ち込み、この 木杭の間を、直径6~9cm程の節の部分を掛矢で割った真竹を蛇腹状に編みこんで、柵を作り土砂の流れ込みやがけ崩れを食い止め、法崩れを防止するもの。

■ シート張り工法

 堤防裏面の法面からの漏水がひどい場合に、堤防内への水の浸入を防ぎ漏水を防止する工法のひとつで、シートを張る事によって法面の崩れや洗屈も防ぐこと ができる。防水シートに真竹を取付け、取付けた真竹はロープで結び付け、重し土のうを下端の骨竹から3・2・1個取付け堤防の表法面にシートを張り、川表 の崩壊、洗屈、浸透を防止するもの。

■ ボート組み立て訓練

 平成24年度に小郡市が災害時備蓄計画に基づいて配備したボートの組み立て訓練。6人乗りのゴムボート3艙と2人乗りのFRPボート3艙を組み立て、対岸まで渡り、災害時の救出手順を確認した。ゴムボートは車のバッテリーなどの電源を使用し、空気を充填することができるもの。また、FRPボートは前後2分割されたパーツを組み立てる比較的簡単な構造。水害発生時に孤立した市民を救出するため、避難所の防災倉庫及び水防倉庫に保管しています。

■ 炊き出し訓練

 大規模な水害により、電気やガス等のライフラインが切断されたという想定での炊き出し訓練を実施。炊き出しのうどんが参加者にふるまわれた。