平成28年11月13日、小板井1区・小板井2区・大崎区3行政区合同避難訓練が行われ、第1分団が参加しました。地域住民は、集中豪雨により宝満川の水位が上昇し、水害の恐れがあるという想定のもと、避難行動を行いました。今回の避難訓練では、一部に行方不明者の発生という付加想定を加え、第1分団も一緒に対応にあたりました。
(1)午前9時30分、避難準備情報発令
避難準備発令とともに、各自、予め指定された第1次避難場所に集合します。第1次避難場所では地域の役員が中心となり、避難者の安否確認を行います。第1分団は団本部からの指示を受け、危険箇所の巡視と避難準備情報発令の広報を行いました。
▲ポンプ車で広報する様子
▲第1次避難場所での集合の様子
(2)午前9時45分、行方不明者発生
「上昇した水位を確認しに行った親子が家に帰ってこない」という想定で、自主防災組織の情報班が情報収集と捜索にあたりました。また、その情報を受け取った第1分団も一緒に行方不明者の捜索にあたりました。発見された親子は水路に落ち、意識不明で心肺蘇生が必要という想定で、第1分団の団員が現地に救護所を設置し、救急車の到着までAEDを使用した救急救命にあたりました。
▲第1分団員による救急救命
(3)午前10時、避難勧告発令
さらに水位が上昇したという想定で、避難勧告が発令され、地域住民は小郡市の指定避難所である小郡小学校まで避難を行いました。第1分団は避難勧告発令の広報を行うとともに、地域住民の安全確保のため、交通量の多い箇所で避難誘導や交通整理にあたりました。
▲第1分団員による避難誘導
(4)指定避難所へ避難完了・講評
訓練には、小板井1区142名、小板井2区290名、大崎区152名の合計584名が参加しました。指定避難所に3行政区が集合し、三井消防署から訓練全体の講評がありました。小郡市長のあいさつで、地域住民の日頃からの訓練の大切さについて話されるとともに、小郡市消防団が熊本地震の被災地である熊本県御船町で、数回にわたり炊き出し活動を行い、山奥の団地まで届けてもらったことが非常に感謝されたこと、小郡市消防団の団結力の強さと災害時の行動力について紹介されました。
▲市長あいさつ |
小郡市消防団では地域が主催する訓練等にも参加しています。ただし、実際の災害時には、被害を最小限に抑えるため、消防団は災害現場で水防活動を行っており、訓練のように避難誘導や交通整理等の活動ができない可能性があります。